安心できる利回りのアジア債券へ投資

1997年に起こったアジア通貨危機を体験したこともあり、アジア圏への投資に積極的になれない方もいます。しかし、あれから20年近くたった現在、アジア諸国の経済成長は素晴らしく、投資先として考えられる選択肢になっていると言えます。そもそも、アジア通貨危機の原因の1つは当時のアジア各国の金融機関が資金調達を短期貸付の外貨でまかなっていたことがあげられます。結果、他国の金融機関が資金を引き上げたことで資金巡りに問題が生じました。このことから、アジア諸国は協力して体制を強化しています。その1つがアジア債券市場です。同じことが2度と起こらないよう活発に議論されていて、今後の動向に期待されています。このようにマイナスを体験して、そこを改善しているからこそ安心できる投資先になるのです。
債券での投資でしてしまいがちなのが、ついつい利回りの良さだけで判断して投資してしまうことです。新興国の中でもアジア債券がずば抜けて利回りが良いという訳ではありませんが、他の利回りの良い国と比較して利率が安定しているというメリットがあります。目を引くほど利率の良い国は裏を返せば政策や国の情勢が不安定であることが多く、政権が変わったり事件が起こったりするたびに影響することが多いのです。債券は資産運用の中ではリスクが少ないと言われています。しかし、リスクがない訳ではありません。リターンを求めるとリスクが高くなるのは資産運用の定石です。特に国際債券は為替相場のリスクもあります。利回りだけで考えるとリスクが上がってしまうこともあるのです。アジア債券なら日本よりも高い利回りですが、金利が高い国のなかでは情勢が安定しているといえるでしょう。